時計電池交換で使用する工具案内

こちらのページでは時計電池交換で使用する工具
について案内していきます。ご自分で電池交換に
挑戦する際などにも参考にしてみてください。

時計工具のメーカーについて

まずは時計工具を製造販売しているメーカー
にはどういったものがあるのかを見ていきます。

時計の工具メーカーにもいろいろなブランドが
あり同じ工具でも価格が大幅に違います。

時計メンテナンスの文化は日本に比べてやはり
ヨーロッパが圧倒的に長いので、工具のメーカー
もヨーロッパ(特にスイス)製のものが多いです。

  • ホロテック Horotec
  • ベルジョン Bergeon
  • MKS
  • ベコ Beco
  • セイコー Seiko
  • A&F
  • シチズン Citizen

このうちホローテック、ベルジョン、ベコは
スイスのメーカーとなっています。

やはりスイスは機械式時計のメッカですので
それに関連するメンテナンス工具もスイス製の
物がとても多くなっています。

スイス製工具に共通するのは日本製の工具に
比べて高額であることです。時計メンテナンス
工房でも比較的大きい設備を持っているところ
などはスイス製の工具を取り揃えているところ
もあります。

この中でMKSは日本の時計メンテナンス工具を
専門的に扱っているメーカーとなります。
スイス製のメーカーに比べてとても良心的な
価格となっていて、またかつ高品質でおすすめの
メーカーです。

最低限必要な工具

それでは電池交換をしようと思い立ったときに
最低限必要な工具とは何でしょうか。

  • こじ開け
  • ピンセット
  • ドライバーセット

上記が最低限必要な工具です。
意外と少なくてあれっと思ったかも
多いのではないでしょうか?

電池交換の際に開ける時計の裏蓋は
はめ込み式になっていてそちらを開ければ
基本的には電池交換が可能です。
*スクリューバックは対応不可

最近はアマゾンなどのオンラインショップで
メンテナンス工具がセットになったものも
購入できるので、一般的な電池交換の
場合はそちらで十分といえるでしょう。

そのほか特殊な工具

当サイトや時計メンテナンス工房などが
取り揃えている少々特殊な工具のご案内です。

  • 強力開閉器
  • 強力側開け器
  • 磁気抜き機
  • 超音波洗浄機

特殊な工具はやはり高額なものが多く
なっています。

強力開閉器は防水性の高い時計などの
スクリューバック式の裏蓋を開ける際に
使用する工具です。

また時計が磁気を帯びてしまった場合に
使用するのが磁気抜き機となります。

時計工具の参考価格

それでは気になる時計工具の価格は
どの程度するのでしょうか?

  • 時計工具セット(一般用) 2000円前後
  • こじ開け(MKS) 500円前後
  • ドライバーセット(MKS) 1500円前後
  • ピンセット 1500円前後

セットのものでもとても手に取りやすい
価格のものが多くなっています。

工房やメンテナンス専門の職人が使用する
ものはやや高くなっています。